沖縄美ら海水族館

沖縄美ら海水族館

コンセプト

美ら海水族館は旧水族館の後方の山手側に位置し、海への眺望を遮らないよう山の斜面に沿って建っている。公園の景観に配慮し、できるだけボリュ-ムを小さく見せるように屋根を分節化し軒を低く抑えた。また、深い庇や雁行した壁面により建物全体に陰影を創り表情を与えた。その他に亜熱帯気候である沖縄の風土を考慮し、エントランス広場上部には暑い日ざしや雨を遮る風通しのよい半屋外のパーゴラ大空間を設けた。黒潮の海水槽では、魚類最大級のジンベエザメやマンタの飼育繁殖が求められ、水深10m、水量7500tの世界最大級の水槽が要求された。その大水槽の観客への見せ方についても、巾21.5m,高さ8.2m,厚さ60cmの大アクリルパネルを設け、臨場感を演出した。その他、海底からの観察が可能なアクアルームや、水槽のアクリルをシアターのスクリーンにするなど、訪れる人々がいろいろな角度から様々な状態で水槽を観覧できる空間づくりに力をいれた。・公共建築賞・特別賞2006

施設概要

建築主
沖縄国営記念公園
所在地
沖縄県国頭郡本部町
敷地面積
770,000㎡
建築面積
10,258㎡
延床面積
19,199㎡
構造
RC一部SRC
階数
地上2階、地下2階
最高高さ
18.1m
竣工
2002.02
意匠・構造設計
(株)国建
設備設計
(株)環境設計国建

電気設備

電力引込

構内中央開閉所より6.6kVA1系統

受変電設備総容量

5,080kVA

発電機設備

常用980kVA×2基

防災設備

自動火災報知設備、誘導灯、非常放送

弱電通信設備

テレビ、電話、監視カメラ、インターホン設備、中央監視設備

機械設備

空調設備

冷熱源(コージェネ)、水蓄熱槽 、ファンコイルユニット・外気処理空調機併用方式、一部空冷パッケージエアコン

給排水設備

高架水槽(30t)、重力式一部加圧給水、植栽用自動散水設備、汚水・雑排水分流式屋外桝以降合流式

防災設備

スプリンクラー、屋内消火栓、大型消火器、消火器、二酸化炭素消火設備

昇降機

EV:客用×2基、荷物用×2基、荷物用×2基 エスカレータ×4基

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