那覇市営奥武山野球場
コンセプト
奥武山野球場は沖縄県内最初の本格的な野球場としての歴史性を継承し、高校野球をはじめとして、プロ野球等の利用も可能な本格的な競技機能を有しており、沖縄県の野球の聖地として位置づけされている。市民・県民が野球やスポーツ交流、レクリエーション等に気軽に利用でき健康づくりや利用者相互の人間関係の醸成に資する市民・県民に親しまれる市民球場である。プロ野球キャンプやプロ野球公式戦、その他イベント等の誘致が可能であり、多くの人が集まることによる経済効果や、国際交流等による人材の育成を通じて地域の活性化を目的としている。
野球場は広い天然芝の外野グラウンドと大人数を収容できる大規模な観客席を有していることから、さまざまな利用の可能性がある。
◆ナイター照明設備
照明灯数量:6基(内野スタンド屋根2期、照明搭4基)
照明器具:メタルハライドランプ1.5kW×60台、高圧ナトリウムランプ940W×12台、ハロゲンランプ×6台 合計78台(照明塔1基当り)
総合計 468台
◆ナイター照明 設計配慮事項
ナイター照明を全点灯させる場合の使用頻度は、年数回予定されるプロ野球公式戦が考えられる。ナイター照明及び受変電設備等をこの仕様に合わせて設計した場合、イニシャルコストや電気料金(基本料金)がかかりすぎて適切な計画とは言えない。そこで年数回しかないプロ野球公式戦等の際はレンタル仮設発電機によりナイター照明設備へ電源供給できるよう1塁側及び3塁側に仮設発電機盤を設置した。商用系統による点灯を1/3、仮設発電機による点灯を2/3として契約電力を抑え電気基本料金の低減化を図った。
施設概要
- 建築主
- 那覇市
- 所在地
- 沖縄県那覇市
- 敷地面積
- ㎡
- 建築面積
- 8,485㎡
- 延床面積
- 16,112㎡
- 構造
- RC造、鉄骨造(屋根)
- 階数
- 地上3階
- 最高高さ
- 37.6m
- 竣工
- 2010.03
- 意匠・構造設計
- (株)国建
- 設備設計
- (株)環境設計国建
電気設備
- 電力引込
高圧6.6kVA
- 受変電設備総容量
1,125kVA
- 発電機設備
非常用100kWデーゼル機関
- 防災設備
自動火災報知設備、非常放送設備、誘導灯
- 弱電通信設備
テレビ、監視カメラ、音響設備、スコアボード設備
機械設備
- 空調設備
空冷式パッケージ型、全熱交換器
- 給排水設備
受水槽、加圧給水方式、汚水・雑排水下水管直放流、雨水貯留槽150㎥、グランド散水設備、ガス給湯設備
- 防災設備
消火器、屋内消火栓
- 昇降機
11人乗×1基